サガキケイタ
Prize
いるか 賞
1984 石川県生まれ
2008 福島大学大学院教育学研究科修了
一見すると誰もが見たことのある絵画や風景を、おびただしい量のモチーフによって構成する美術家。
離れることで見えるものと、近づくことで見えるもののギャップは、強いインパクトをもって既存の価値観を揺さぶり、同時にいまここにある現実が流動的で不安定なものであることを再認識させる。
主な個展に「転式」(2014年 CASHI)、「Obit」(2010年 CASHI)、「Birthday」(2008年 CASHI)、グループ展に「福島現代美術ビエンナーレ2014」(2014年 喜多方市美術館)、「第13回 岡本太郎現代芸術賞展」 (2010年 川崎市岡本太郎美術館)、「シェル美術賞」(2007年、2008年 代官山ヒルサイドフォーラム)等。
今回出品する作品は万華鏡をモチーフにしている。
万華鏡を覗くと、そこにはキラキラと流動的に増殖する「生」の世界が広がっている。それはまるで生命の根源ともいうべきイメージだ。しかし同時に、万華鏡の持つ無限の反復性やオブセッショナルなまでの完全さ・完結性は、私に強く「死」を連想させる。
「生」と「死」という二つの概念を内包する万華鏡の図像に強く惹かれ、このシリーズを制作した。