パトロンプロジェクト 菊池麻衣子 賞
Selector
菊池麻衣子
パトロンプロジェクト 代表
Prize
福本健一郎
Prize Statement
「3331 Art Fair 2015 ‒Various Collectors' Prizes‒」では、福本健一郎さんの油彩『壺-1』を購入して「パトロンプロジェクト 菊池麻衣子賞」とさせていただきました。
ベテランのコレクターの方々も含めて約60名のコレクター達が参加なさる中、初参加の私がベストな選択をするためには、とにかく内覧会オープンと同時に駆け込むのが一番と思い、早めに会場に到着。軽く3331内のギャラリーを巡り、オープンの合図とともに展示会場へ!様々な色や形が目に飛び込んできて、興奮気味でしたが「落ち着きつつ感覚を研ぎ澄まそう」と言い聞かせて1点1点テンポ良く見ていきました。
アートとしての普遍性もさることながら、「家に飾って一緒に暮らす」というポイントからブレないように心がけました。
ぐるっと見て回り、後半にさしかかったところで大きく緑色に輝くカラフルな絵が目に飛び込んできました。アラジンの魔法のランプのようなエキゾチックな形をしたつぼで、鮮やかな緑を背景に楽しそうな色が踊っています。
私はアーティストご本人と話をして決めようと思っていたのでアーティストを探すと、ちょうどコーナーにいらっしゃいました。それが福本健一郎さんでした。終始笑顔の好青年で、「こちらは願いの叶う魔法のランプですか?」と聞くと「そうです、願い事が叶いますよ!」とおっしゃってくださいました。この会話と、一目見て「この絵キレイで楽しそう」と思った印象とで、福本さんの作品を購入して、プライズにしようと決めました。
福本さんのコーナーにある、他の絵や、立体作品も素晴らしかったですし、既に何点が購入が決まっている人気ぶりもいいなと思いました。福本さんの作品には、温かい美しさとユニークさ、人を惹きつける力があり、福本さんご自身も会話によってそれを伝えることができるので、日本のみならず、世界で活躍できるアーティストだと思います。
こらからのご活躍が楽しみです!
Selector Profile
1974年東京生まれ。1996年東京大学文学部卒業。
2000年に渡英し、ウォーリック大学にてアートマネジメントの修士号取得。
一部上場企業の広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。アートの広報が専門。PRSJ認定PRプランナー(広報の資格)。
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などの機会に交流する現代版アートサロンを開催してアーティストを応援するパトロンプロジェクトを主催しています。展覧会会期中により多くの方々に見ていただくことや、作品・アーティストの価値向上を目指して、長年の広報スキルを駆使した「アート広報」を積極的に実施しています。また、美術館やギャラリーなどを見て回ると、無意識にかなり歩くのでヘルシーになるという『アートでヘルシー』も提唱。
好きなこと:アート観賞、おいしいお店探索、自転車、インコ、料理