高橋信也 賞
Selector
高橋信也
森ビル株式会社 顧問
Silver Prize
戸谷森
Prize Statement
最近知った言葉で「コンティンジェンシー」(Contingency)という言葉が気になっている。「起こるかもしれない」けれど、「起こらないかもしれない」こと。そしてその代替案。「偶発性」、「偶然性」と訳されている場合がある。
その言葉の向こうに想定されているのは、国際的な規模の「金融危機」や「テロ」である。大規模な「自然災害」や「原発」問題などもそうだろう。
そうした「偶発性」を想定した時、一体アートはどういったものになるだろう?
「青」(すすめ)、「赤」(とまれ)ではない、「黄」(−−−)の東屋で、キャンバスという古典的なメディアに向かいながらアーティストは考えている。
Selector Profile
大学卒業後、安部公房スタジオ入団。(株)ニューアート西武常務取締役、(株)ニューアートディフュージョン専務取締役、森ビル株式会社取締役、執行役員および上海秀仕観光会務有限公司董事を経て、現在、森ビル株式会社顧問。六本木アートナイト事務局長。アートショップの企画・マネージメントをはじめ、美術誌の企画・編集、演劇や音楽公演のプロデュース等、長年、多岐に渡るアート事業を手がける。大学等での講義、アートプライズ等の審査員も多数。