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石垣 克子 / Katsuko Ishigaki

※写真は参考作品です。出品作品とは異なる場合がございます。

作家情報

石垣 克子

石垣 克子

1967年 沖縄県生まれ
1991年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部美術学科絵画専攻卒業
2008年 「黄金町バザール2008」、黄金町、横浜
2011年 「大コルク展」、沖縄県立芸術大学付属図書館芸術資料館展示室、沖縄
2012年 「夢∞現代美術展」、浜田市世界こども美術館、島根
2014年 「イントロデューシングカツコイシガキ」、eiteiko,東京
2016年 「はならぁとコア」、高取土佐、奈良

沖縄県沖縄市の商店街にあるskskというアトリエ兼ギャラリースペースを拠点に活動しています。
日々の暮らしの出来事、出会う人や物、場所から受ける印象や気づきや閃きをつなげていくように日々考え制作しています。今回はおもに増幅していく人物が画面上に配された油彩やペン画、多くの人との関わりの中から生まれたコルク栓を用いた作品などを出展します。

推薦者

土屋 誠一 / Seiichi Tsuchiya

美術批評家/沖縄県立芸術大学准教授

[推薦者コメント]

石垣克子は天才である。それが理解できない人は、残念としか言いようがない。で話をやめてもいいのだが、少しは説明ぐらいすべきであるのが、私のせめてもの役割だろう。石垣は「画家」以外のなにものでもないが、タブローからコラージュ、そしてコルクのオブジェまで、大きな作品から繊細な作品まで、とにかく幅がひろいので、そもそもこの紹介文を書いている時点で、いったいどういう作品が出展されているのか、私にもわからない。とはいえ、恐らく(勘のいい方は)一目瞭然だとは思うが、石垣の作品は、作品の大小にかかわらず、すべてが連鎖している。作家の仕事が連関しているのは、継続的に作品を制作していれば当たり前というツッコミが聞こえなくもないが、そういう話ではない。文字通り、「すべてが連鎖している」のである。逆の言い方をしたほうがいいだろうが、勿論、石垣の作品は、可算的に分割されてはいる。しかし、その分割された一遍は、過去の、そして未来に起こり得るであろう、石垣の活動の「全体性」の一片以上でも以下でもなく(無論、その一片ですら魅力的であることは言うまでもない)、その一片から、潜在的な無数のネットワークが張り巡らされていることを想起してほしい。いわば「イシガキ・システム」とでも呼ぶしかないような、そのような駆動力を背景としつつ、すべての断片が相互に参照し合い、巨大な全体性を形成している、ということである。では、そのシステムがどのような理屈で駆動しており、どういった全体性を形成しているのか、そのことを私は説明しなければならないのだろうが、もはやその説明は半ば私は諦めている。なぜなら、今日なお石垣は作品を生産し続け、どうやら当面その運動は止まる予感すらないからだ。だから、私が放棄した説明は、ここでこのテクストを書いているいる私や石垣本人、そして来場者や作品を購入する方々、恐らく全員が死んだ後(つまり石垣が作品制作を物理的に中断せざるを得なくなった後)の未来の人間たち(人間ですらないかもしれない)に委ねるほかなく、目下はこの作家が生産する膨大な断片によるネットワークを夢想して楽しめばいいのだ。