Prize Statement

一目惚れです。事象の関係性の"御破算"と、再構成への予感、そんな印象を持ちました。作品のベースとなった傍らのPC画像をグルグルすると、現在をリプレゼントする数多の事物が溶け合いながら立ち現れました。この作品にはその過程が全て溶け込んでいる...詩人ならではの修辞的表現だと思います。

刺激的な企画ですが、それゆえにいろんな面でもう少し周到な準備をされた方が良かったように思います。

Profile

カルチャー情報サイト「REAL TOKYO」にて、アート展やダンス公演等へのコメントやクリティークを寄稿中。
広告会社でのCMクリエイター、アート系映画配給会社設立、セゾン文化財団秘書室勤務などを経て、現在はファッション関連事業のマーケティングに従事。その間、舞台企画、雑誌コラム執筆、社会学講師も行う。著作『思想としての「無印良品」』（千倉書房）。