栗山斉
1979 兵庫県生まれ
2011 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術領域博士後期課程修了 博士(美術)
「無」と「存在」について作品制作を通じて探求。近年では「0=1」という独自の仮説を打ち立て、「無」と「存在」が同等であることを作品によって現象的に実証する試みを行っている。主な活動に、「宇宙の中の私の宇宙」eNarts(京都)、「data and vision」AKI gallery(台北)、「0, 1, and visions」Venice Projects(ベニス)、「第54回ベニスビエンナーレcollateral event Glasstress」ムラーノ島旧ガラス工場(ベニス)、「Drifting Images」BODA(ソウル)、「What Dwells Inside」S12 Galleri og Verksted(ベルゲン)などがある。
天の北極に位置するポラリス(現在の北極星)は「不動の星」の異名をもち、地上から見たその位置が変化しないもののように思われている。しかし、宇宙の様々な力の影響を受けることによって、地球とポラリスの位置関係は長い年月の経過とともに少しずつ変化し続けている。今回紹介する作品では、過去から未来(紀元前100000年から西暦100000年)における、地上から見たポラリスの位置変化をシミュレートし、その推移を、100年毎にプロットした光跡から作られる線で表し、それをネオン灯で再現している。このように「静」と「動」の概念が同じ事象を表すこともある。
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