松延総司

松延総司

Prize

大坂恵一 賞

1988 熊本県生まれ
2008 京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業

独自の視点で、物事の成り立ちや価値を探り、様々なメディアでアプローチする作家である。徹底したミニマルでコンセプチュアルな作品は、当たり前のものごとの本質を浮かび上がらせる。主な展覧会に、「NIPPON NOW,Junge japanische Kunst und das Rheinland」E.ON Gallery(ドイツ)、「スティル・ライフ・トランスペアレント・オブジェクツ」 HAGIWARA PROJECTS(2014、東京)、「SCHEMA, Kyoto.Koln」Schilling Arkitekten x Super Window Project(2012、ドイツ)、「UNE FENETRE JAPONAISE」Galerie de Multiples(2011、フランス)、「神戸ビエンナーレ2011」神戸市元町高架通り(2011、兵庫)、「岡本太郎現代美術賞」岡本太郎美術館(2011、神奈川)、など。

子供がよくする質問に「これって何?」続けてその後に「それってどういう意味?」というものがある。
そうすると目の前の物体がどのような特性を持っているのかが見えてくる。その特性は物体の血液のようなものである。
生きた姿のままの物体の標本を作るために、物体の血液を保存液とし、物体をそこに浸けてみる。
私が作りたい物は、漫然とそこにあるものではなく、見るたびに「静止していること」を主張してくる、控えめで頑固なやつだ。
果たして物体に永遠の命を与えることは可能だろうか?