宮川ひかる

宮川ひかる

Prize

中尾浩治 賞

1976 名古屋生まれ
2005 フランス・グルノーブル美術大学卒業
2007 スイス・ジュネーブ美術大学修士課程修了

在学中から、モード・テキスタイル博物館(パリ)、ジュードポーム美術館(パリ)、コレクション・ランベール(アヴィニョン)などの美術館でのグループ展に多数参加、06年、個展 「Trip of Hikaru」(高橋コレクション/東京)、07年、ジュネーブ市Lissignol-Chevalier賞受賞。近年は、ネイルアート、ボディカッティング、タトゥーなどの身体に関わる装飾について、洞窟壁画にみられる人類のプリミティブな創造性との関連を探求し、2014年、「Fleshing」(TRAUMARIS/東京)、「Glittering」(3331 Gallery/東京)で個展を開催。同年、スペイン、サラマンカでのDEAD at HOME展ではアルタミラ洞窟壁画をモチーフとした作品で好評を得ている。

タトゥーやネイルアート等、身体に直接施す装飾のはじまりは、洞窟壁画あるいはそれ以前にまで遡ることができると考えられます。洞窟壁画の中でも最古のものとされる、手形をかたどったネガティブハンドでは、それを描くために絵の具まみれになった指先もアートの根源といえるのではないでしょうか。ほおっておけば毛や爪が伸びたりする身体に潜む創造力でマンモスは頭に、ルーシーは指に蘇生します。