宮崎啓太
Prize
石鍋博子 賞
1983年東京生まれ。
英国王立芸術大学院彫刻科修士課程修了。
主な展示に「Art International By the Waterside」(イスタンブール)、「sound and vision」, rosenfeld porcini gallery (ロンドン)等がある。
秩序と幻想という正反対の概念を探究している。作品は伝統的な金属や軽量な紙、そして視覚化されない音等を用いることで、 それらが内包する多義性を暗示している。これらの並列化させる手法は具体的な説明を退け、形態を不安定な状態に宙づりにする。近年の作品では、使い古された車のパーツを、紙やフェルトで出来た繭上の物体と組み合わせる、アッサンブラージュの手法を用いている。そこから発せられる音は、色になぞらえられることで、作品は私たちが何を見ているのかを反映、描写するのではなく、代わりにそれを現実の矛盾の中に注ぎ込む。