野村康生
Prize
大宝運輸 賞 高井勇輝 賞 中川 剛 賞
Silver Prize
Asato 賞
1979 島根県生まれ。
2004 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
「科学・宗教・芸術」を人類史における原初的な同一の行為として捉え直し、芸術の視点から現代に適合しうる本質的な「美の基準」を提唱することを理念としている。近年では、科学的なアプローチを行っている巨匠の作品を解体し再解釈を進めるシリーズや、相反する事象を同居させるインタラクティブなインスタレーション、科学(数学)の基礎でありながら未だ解明されていない「素数」を利用した作品などを展開している。主な個展に「Paradigm Equinox」(2014/新宿眼科画廊/東京)、「ウィトルウィウス的解剖図」(2014/ H.P.FRANCE WINDOW GALLERY/東京)、「素数の森」(2014/momurag/京都)がある。
絵画が芸術において概念的進展の行き詰まりを見せた背景に、19世紀の非ユークリッド幾何学の発見と、その後の急速な科学的飛躍が影響しているのではないかと考えます。
現代社会を牽引する意識が、それらの飛躍によってもたらされたとすれば、絵画も定義を刷新して新たな領域へ踏み出す時ではないでしょうか。
元来、絵画が私たちを取り巻く三次元空間を二次元平面に変換し理解するための技術であったとすれば、高次元空間を想定して発展してきた現代科学の諸概念を導入する事により、新しい絵画理論の組み上げを試みたいと思います。
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