とにかく技術力が高く、それだけでも魅せられる。もしもコレクションしたら、あたゆる細部にわたる作り込みに、見るたびに嬉しくなってしまうはずだ。コンセプチュアルなしかけやそこから発されるメッセージ(その重要さ、切実さがまた、とても好ましい)も、そもそもの作品の完成度の高さがあるからこそ強度が増していると思える。そうした総合的な《絵力》の強さが、今後の成長とともにつれてどれだけ高まっていくのか、楽しみでならない