現代アートは、僕たちを取り巻く社会的・政治的状況に対するカッティングエッジな反応でもあり、
また、ときにそうあるべきものだろう。一方、日本においてこうした作品は少ないと思われる。
たとえば安全保障関連法は大きな影響があるものだが、日本においてこれに反応した作品はほぼ見られず、2つしか知らない。
和田さんの展示作は、そのうちの1つである。
「寝言」という和田さんらしいユーモアなかたちで社会的・政治的状況に言及したこの映像作品は、もっと観られるべきだろう。　

1981年富山県生まれ。平面・立体・陶芸・写真・映像・インスタレーション等、若手を中心としながらもコレクション内容は幅広い。更新感のある作品が大好き。コレクション以外にも、メディア掲載、トークイベント登壇、コレクション展出品、クラウドファンディング協力、展示企画等のアート活動を行う。