3年間かけて選んだ作品です。
第一回展で久村さんからこれは彫刻作品であると聞いた時から気になって毎回お話をじっくり伺っていました。
タブローやドローイングを買うがコレクションのテーマでもあるので絵を探しているのですが、今回またあの額縁に入った作品だったので決めさせて頂きました。
重い物がもてないという彫刻家として致命的な出発点がウィットに変わって、古着が彫刻の素材になるまでのストーリーも興味深い。重さを軽さに変えるセンスがいい感じです。

昨年コレクターズプライズをつけさせて頂いたのですが
ご本人にお会いして場を作るプロジェクトが継続中とのこと静かなのにダイナミックな物を感じています。その後どうなるかずっと見続けたい作品です。

版画家。オトエガク(音絵楽)アートディレクター。日本の古くからあるマテリアルを活かした版画作品を制作。音楽の譜面の記号を版画のエレメントとして取り入れている。音楽のセッションのようにそれぞれが活かし合えるワークショップの提案として、「封筒の家」や「金継ぎ遊び漆からつなぐ」を展開中。アートのもつ場をつくる力に注目している。