一見脱力してしまうような見た目が際立っていますが作品を動かすことで緊張感が生まれ、しばらく動作を続けていると内部の風船がぷくっと膨らんで緊張はゆるみ一瞬ほっとします。しかし、すぐに瓶内部の空気圧が常に緊張状態にあることに気付かされます。宮崎直孝さんの作品は、ぱっと見の印象とは対照的に弛緩 と緊張が共存し様々なことを想起させ、コンセプトの向こうに広がりが見えるいい作品だと思います。