2011年に東京の谷中に開廊。
2014年に目白に移転。TALIONとは、ハムラビ法典における「目には目を、歯には歯を」という言葉がよく知られるように、応報的な原理を意味します。TALIONという言葉には、美術をとりまくさまざまな人々、制度や行為、言葉やお金が、閉塞した状況をのりこえて、新たなつながりを紡いでいくための原理を見いだしたいという思いを込めました。作家の献身も収集家の蕩尽も、通行人の傍観も批評家の言葉も、みなひとしく巻き込まれていくような、生成の渦の中心となることを期しています。
文化的生産の原理と中心を絶えず仮構することが、ギャラリーが美術において果たすべき役割であり、延いては社会状況において美術が果たすべき役割であると考えます。このような意味において、TALION GALLERYは新たな文化の起点であり、あらゆる嘆きが切実でおおらかな願いへとかわるような、創造性の核心でありたいと思います。