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スクリプカリウ落合 安奈 / Ana Scripcariu-Ochiai

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明滅する輪郭

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作家情報

スクリプカリウ落合 安奈

©️Kotetsu Nakazato, ©️Be iNSPiReD!

スクリプカリウ落合 安奈

1992年 埼玉生まれ
2016年 東京藝術大学美術学部油画専攻卒業
2017年「インヴィジブル:二重螺旋のあいだ」、シャンボール城(世界遺産)、シャンボール(フランス)
2018年「KUMA EXHIBITION 2018」、SPIRAL、東京
2018年「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~展」、Bunkamura Gallery、東京
2018年「第5回CAF賞 入選作品展覧会」代官山ヒルサイドテラス、東京
2018年「Ascending Art Annual Vol.2 まつり、まつる」、SPIRAL、東京

日本とルーマニア、2つの祖国で収集した名も知らぬ人々の写真。縫い付けられたビニール袋によって可視化された「呼吸」は、自己と他者を行き交う成分を表す。遠くに生きる顔も知らない人、既に亡くなった人物、憎い人、愛しい相手、その一部だった成分が、今の一呼吸によってあなたの一部になる可能性は0%ではない。本作は2015年に制作された「明滅する輪郭」シリーズの新作である。三輪車で遊ぶ少年、花嫁、母子、父親、生きる時代も土地も民族も異なる人々に垣間見える、ある種の共通するものが浮かび上がる。

推薦者

アーツ千代田 3331

[推薦者コメント]

スクリプカリウ落合安奈の作品を初めて見にしたのは、Bambinart Galleryでの個展だった。本人から作品の説明をしてもらい、ルーマニア・日本のバックグラウンドをテーマにした、古い家族写真を使った作品にインスパイアされた。今回出展する作品は2015年に制作された「明滅する輪郭」シリーズからの新作である。名も知らぬ人々の顔に施されたビニールは、「呼吸」を可視化する目的で縫い付けられているという。視覚に飛び込むのは一見ぎょっとするような姿であるものの、自己と他者の境界線(ボーダー)を表現しているのと同時に、国籍・時代・既知・未知、更に言えば「種」を問わず、生物の本質が見えてくるような気がする。いつか顔を覆うビニールが剥がれた時に、きっと何かが変わるのだろう。そのようなまだ可視化されていない希望もこの作品群の中にははらんでいるのである。