Artists

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宮原 野乃実

Nonomi Miyahara

Selection-GYM(2F 体育館)Selection-GYM(2F Gymnasium)

幽霊のいる島(小笠原)#5yesterday's ghost #5

私という存在や置かれた環境が過去の歴史や出来事とどう繋がっているのか、実感を持てずにいることがことがあります。「私」や「現在の環境」が、過去や歴史と切り離されて突然存在しているような感覚です。しかしテレビや映画や歴史の教科書で過去の出来事について語られるとき、それらは「日本」という共同体に所属する全員が持つ共通の記憶(または経験)として語られます。私は題材となる土地を歩き見聞きした出来事や景色を結びつけ、拾い集めた素材を用いて、過去や土地に対しどうアプローチすることができるのかを模索しています。

I’ve experienced what it’s like to lack any real sense of how my own existence and current environment are connected to past history and events. It feels as if my sense of self and current environment have been abruptly cut off from the past and from history. But when television, films or history books mention past events, they describe that past as collective memories (or experiences) belonging to all those in the common community of “Japan.” Linking the events and scenery I take in while walking through areas inspiring my works, I use these observations as my own collection of materials and search for ways to approach the past and locality.

宮原 野乃実

Nonomi Miyahara

1992年  東京生まれ
2015年  京都造形芸術大学 美術工芸学科 総合造形コース

2021年  「Collectors’ Collective vol.4 Osaka」、テヅカヤマギャラリー、大阪
2020年  「透けるレイヤー  結んだ景色」、広島芸術センター、広島
2019年  「YESTERDAY'S GHOST」、谷居、台北
2019年  「群馬青年ビエンナーレ」、群馬県立近代美術館、群馬
2019年  「ARTISTS’ FAIR KYOTO」、京都文化博物館 別館、京都

1992  Born in Tokyo
2015  B.A. in mixed media, Kyoto University of Art and Design

2021  "Collectors’ Collective vol.4 Osaka", TEZUKAYAMA GALLERY, Osaka
2020  "Transparent layer, tied scenery", HIROSHIMA ART CENTER, Hiroshima
2019  "YESTERDAY'S GHOST", GuJu, Taipei
2019  "The 14th gunma Biennale for Young Artists 2019", The Museum of Modern Art,Gunma, Gunma
2019  "ARTISTS’ FAIR KYOTO", THE MUSEUM OF KYOTO ANNEX, Kyoto

https://www.miyahara-nonomi.com/

   

推薦者

Selector

アーツ千代田 3331

3331 Arts Chiyoda 

[推薦者コメント]

 

宮原はフィールドワークを起点として、我々が暮らすこの日本において、忘れられ/忘れようとしている戦争の残骸が現在の私たちの足元に眠っていることを掘り起こし、実感として結びつけるような作品を作りつづけている。2019年の台湾での個展では、第二次世界大戦の痕跡として残っていた手榴弾に現在の街のジオラマをのせた代表作「ざくろ」シリーズや、小笠原諸島での戦後の歴史を元にした「幽霊のいる島(小笠原)」シリーズを展示した。台湾の人々がこの作品をどう見るかがとても興味深く、また日本のみではなく、海外でこの作品を発表する意義を個人的にはとても感じられた。
暗くなりがちなテーマを箱庭感ある軽やかでキャッチーな作風で物語をそっと息づかせてくれる宮原の作品は、これらの記憶を未来へ繋いでいくことは可能だろうか、という思いを常に私たちに突きつけている。