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Artists

遠藤 麻衣 / Mai Endo

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La Toilette

Photo by Takashi Fujikawa

※写真は参考作品です。

泣く女

※写真は参考作品です。

うずらップ(♀)

Photo by Alloposidae

※写真は参考作品です。

セルフ・ドキュメンタリー

Photo by Ujin Matsuo

※写真は参考作品です。

作家情報

遠藤 麻衣

遠藤 麻衣

1984年 兵庫生まれ
2013年 東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了
2015年「アイ・アム・フェミニスト!」、ギャラリーバルコ、東京
2015年「ボクは神の子を妊娠した。」、TAV GALLERY、東京
2016年 MOTアニュアル2016「キセイノセイキ」、東京都現代美術館、東京
2017年「history in art” pop up show at MKG」MAHO KUBOTA GALLERY、東京
2017年「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」、ゲーテ・インスティトゥート、東京

自分の身体を用いて演じるメディアは演劇、レクチャーパフォーマンス、ミュージックビデオ、絵本など。フェミニストを用いた作品制作に近年取り組んでいる。結婚式作品「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」(2017)では、婚姻契約という形式をとり、婚姻制度を遊びに転化することで、制度や観念の逸脱を試みた。本作は、エドガー・ドガ「浴室」(邦題:La Toilette, 1880年代~)シリーズの一つを元にした映像作品です。「浴室」シリーズでドガは、繰り返し体を洗う女性を描いています。そのどれもが後ろ姿で、顔がわかりません。私はこの作品の中に入り、描かれるモデルを演じました。絵になりきるのではなく、画家の視点をカメラの視点に変換したりドガの発言を現代的な言い回しに翻訳したりして、状況を現代に引き寄せています。画家が残した言葉を現代的な日本語へ翻訳してみると、それはまるでSNSに投稿されている、誰ともつかない人の愚痴めいたつぶやきのように軽薄です。私は、このつぶやきがある世界の中にいながら、その言葉を真に受けるのではなく、笑って聞き流します。

推薦者

毛利 嘉孝

社会学者/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授

[推薦者コメント]

「アイ・アム・フェミニスト!」。「アイ・アム・ナット・フェミニスト!」。これは遠藤麻衣が、過去に発表した作品(展示+パフォーマンス)のタイトルだ。けれども、この一見相反する宣言は、彼女の生身の身体が作品の一部として入り込んでいることで、複雑な二重性を孕むことになる。彼女のパフォーマンスは、自らを作品化しているようにも、作品を人生の一部にしているように見える。しかし、そもそも、現実の人生と虚構の演技、生活と芸術は、それほどはっきりと分離できるものなのか。その作品がフェミニスト的であるとしたら、この二分法を徹底的に解体しているという点においてなのだ。