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Artist
Selector

田中 みゆき
キュレーター/プロデューサー

Miyuki Tanaka
Curator / Producer

推薦作家

Selected Artists

   

色は、見る人それぞれの認識のなかにあり、互いに見ているものを確かめようがないけれどもそこにある、物理現象です。今回紹介する4名のアーティストは、それぞれ異なる方法でそんな色という現象にアプローチしています。石川将也は、自身が発明した装置に、人間の認知能力を借りることで「光の彫刻」が立ち上がる映像表現を生み出します。木下令子は、印画紙の感光によって完成される、自然光との協働作業による絵画をつくります。小林紗織は、音を聴いて目の前に浮かぶ色彩や形を、五線譜の上に描き出します。土谷紘加のビーズは、アイロンの熱によって形を変えたり、色が混ざったりしながら居場所を見つけます。それぞれの表現は、他者や自然の存在を祝福しながら、それらのあいだで色という共有し難い現象がひととき姿を留める媒体として存在しているように思えます。

キュレーター/プロデューサー。「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。価値が定まる前の表現を通して、表現の見方や捉え方を障害当事者や鑑賞者とともに再考する。近年の仕事に、『大いなる日常』(NO-MA、2017)、『音で観るダンスのワークインプログレス』(KAAT神奈川芸術劇場、2017〜2019)、映画『ナイトクルージング』(2019)、『オーディオゲームセンター』(2017〜)、『ルール?展』(21_21 DESIGN SIGHT、開催中)など。2025大阪万博日本館基本構想クリエイター。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院非常勤講師。

Curator/Producer. After working at art institutions, she started working on projects that defy categorization under the theme of “disability is a perspective that redefines the world.” Through projects dealing with expressions that have yet to be valued, she rethinks the way we view and perceive expressions together with people with disabilities. Recent projects include the exhibition The Great Ordinary (NO-MA, 2017) and Dance Work-in-Progress with Creative Audio Descriptions (KAAT Kanagawa Arts Theatre, 2017–2019), the film NIGHT CRUISING (2019), and AUDIO GAME CENTER (2017–present), the exhibition Rules? (21_21 DESIGN SIGHT, on view), etc. Creator for basic Concepts for the Japan Pavilion at Expo 2025 Osaka. Part-time lecturer at the Tokyo Institute of Technology.