原 久子

アートプロデューサー

1980年代半ばから関西を拠点に、編集、執筆、展覧会企画等に関わる。主な共同企画に「六本木クロッシング2004」(森美術館)、「Between Site & Space 」( 2008 トーキョーワンダーサイト渋谷、2009 ARTSPACE シドニー)、「あいちトリエンナーレ2010」(愛知県美術館ほか)、「パリに笑壷を運ぶ −現代日本映像作品展」(2012年、パリ日本文化会館)、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」(六甲山各所)など多数。 共編著「変貌する美術館」(昭和堂)ほか。

推薦コメント
あえて方向性もメディアも異なる作家たちを選ぶことにした。テーマも設けることなく、表現の可能性を追い続ける若い世代に焦点をあてた。「多様性」という言葉はもう使い古されて聞こえるだろうが、作品からそれを感じ取ってもらいたいという意図がある。具合のいい間をもち、作品の時空にひゅっと観者を入れてくれるか否かで作品の印象は異なる。そして、そこに豊かな対話が生まれるかどうかが「観る」醍醐味を左右する。作品との出会いのなかで、観ることに歓びをもって謎解きに興じ、物語を追体験し、時には一つの作日に幾重もの意味を見出し、コミュニケーションをとってもらうことが出来れば嬉しい。