存在することImportance of Existence
身近な風景を主なモチーフとして使用します。物の重さについてと、「意味が無い」という感覚についてどういうことなのかをずっと考えています。平面の作品を主に制作しています。
I use familiar landscapes as my main theme and think about "meaninglessness" triggered by thinking of the weight of matter. I mainly create two-dimensional works.
薬師神 トモミ
Tomomi Yakushiji
1992年 東京生まれ
2016年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2021年 「空に頭をつける」、MAKII MASARU FINE ARTS、東京
2020年 薬師神トモミ/山口百花 二人展「28」、GALLERY NIW、東京
2020年 「Pickup」、REIJINSHA GALLERY、東京
2020年 「公園と灰色のヘビ」、MAKII MASARU FINE ARTS、東京
2020年 「FACE展2020」、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、東京
1992 Born in Tokyo
2016 Graduated from Tokyo University of the Arts.
2021 "Head in the Clouds", MAKII MASARU FINE ARTS, Tokyo
2020 TomomiYakushiji/MomokaYamaguchi Two-person Exhibition"28", GALLERY NIW, Tokyo
2020 "Pickup", REIJINSHA GALLERY, Tokyo
2020 "Park and Gray Snake", MAKII MASARU FINE ARTS, Tokyo
2020 "FACE 2020", Sompo Museum of Art, Tokyo
[推薦者コメント]
犬や植物、三角コーンなど、彼女の作品には日常的なモチーフが描かれることがあるが、その‘もの’自体への執着や関心はあまり感じられず、むしろ彼女にとって重要なのは、それらを通して「わたし」の中に湧き上がったその時の感情や感覚であり、それこそが彼女が捉えようと試みているものではないだろうか。ファジーな色合いやゆらぎを伴う線や形で構成された画面は、「別になんだっていい」と「なんでもよくない」の間で揺れながらも、自分と世界との距離感を必死に測ろうとした証のようにみえる。しかしそれは、彼女個人の案件というわけではなく、そこには今という時代や社会の生々しさが描き出されている。そう考えると、絵の中を浮遊する白い布を被ったおばけの中身は、「わたし」なのかもしれない。