２枚のキャンバスの表面に絵の具を置き、繰り返し接触させて描き進める抽象絵画を制作しています。
制作する上で幾つかのルールを設定して制作しています。
・使用する２枚又は３枚のキャンバスは日本独自のキャンバス規格サイズの中で長さが重複するものを選んでいます。
・使用する色は和田三造編集の配色図鑑を参考にしています。
・絵の具を置く位置はキャンバスが木枠に張られる際に打たれるビスの位置によって決まります。
I create abstract paintings by placing paint on the surface of two canvases and repeatedly putting them into contact while following several rules:
・To select two or three canvases with lengths overlapping with standard canvas sizes unique to Japan.
・To use colors in reference to the color studies published by Sanzo Wada.
・To position the paint according to the position of the bolts struck when the canvas was stretched onto the wooden frame.
Kazuhito Tanaka
片山 真妃
Maki Katayama
1982年 東京生まれ
2006年 多摩美術大学油画卒業
2022年 OngoingVillage in Echigo Tsumari Art Filed 2022、三省ハウス、新潟県
2022年 COOL INVITATIONS 9 、XYZcollective、東京
2022年 花桃/ポップコーン、second2.、東京
2021年 Emotional Frequencies、im labor、東京
2021年 F3(a<b),P6(c<d),M12(e<f):b=c,d=e、XYZcollective、東京
1982 Born in Tokyo
2006 Graduated from Tama Art University.
2022 OngoingVillage in Echigo Tsumari Art Filed 2022, Sansho House, Nigata
2022 COOL INVITATIONS 9 , XYZcollective, Tokyo
2022 PeachFlower/ Popcorn, second2., Tokyo
2021 Emotional Frequencies, im labor, Tokyo
2021 F3(a<b),P6(c<d),M12(e<f):b=c,d=e, XYZcollective, Tokyo
推薦者
Selector
東京都美術館学芸員
Curator, Tokyo Metropolitan Art Museum
[推薦者コメント]
片山真妃は、抽象絵画が生成する動機や、それが伝える意味は何かという問いについて、ユニークな試みを一貫して追求してきた作家である。例えばモチーフとなる人物の人生の節目となった日付や過去の天候などの情報から制作した独自のカラーチャートや、近年では大正・昭和期の色彩計画などが、その作品を導くよすがとなる。彼女の作品を通して、絵画制作とは、個人の表現を超えて、作家の筆に複数の文脈が憑依する文化的な営みであることが改めて了解される。