アーツ千代田 3331による厳正なる検討の結果、2名の作家の方が3331 ART FAIR レコメンドアーティストに選出されました。
山田恵子 Keiko Yamada
色鮮やかに、水性ペンで描かれた今回推薦する山田さんの作品の多くは、自然界に存在する植物や、海の生物がモチーフである。画面いっぱいに緻密に描かれたタッチのリズムが、それらに生命感を与え、まるで生物たちの鼓動が聴こえてくるようだ。作品からみずみずしさをも感じるのは、その緻密な表現による鋭利的な線の屈折や、色のコントラスト、明暗に光を感じるからだろう。山田さんは目では見えない空気や音までも感じ、それらをタッチや色に置き換えながら、生き物たちに語りかけるように表現をしている。ナラティブな独自の世界観が表現されている。(ABLE ART JAPAN 推薦文より)
https://artfair.3331.jp/artist/artist-10194/
志田塗装(酒井一吉)
「志田塗装」は、横浜を拠点とする1874年創業の塗装屋であるという。横浜開港が1859年だから、それから間も無くの頃ということのようだ。「志田塗装」の初めての展覧会「志田塗装─虚実の皮膜」展は、今年の初め頃、横浜は伊勢佐木町に建つ古くて渋い雑居ビルにあるアーティストランのオルタナティブスペース「アズマテイプロジェクト」で開催され好評を博した。そしてこの展覧会を機に早速、東京都現代美術館のMOTアニュアル2022の展示に「塗装協力」する、という仕事を受注したのだそうだ。このように、虚実の皮膜を描き、引き剥がし、体現する志田塗装が今後どこに向かっていくのか、その動向を引き続き見守っていきたい。(BankART1929代表/アーティスト 細淵 太麻紀 推薦文より)
https://artfair.3331.jp/artist/artist-9694/