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菊谷 達史 / Satoshi Kikuya

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作家情報

菊谷 達史

菊谷 達史

1989年 北海道生まれ
2013年 金沢美術工芸大学大学院修士課程美術工芸研究科絵画専攻油画コース修了
2015年「第18回岡本太郎現代芸術賞展 」、川崎市岡本太郎美術館、神奈川
2016年「シェル美術賞アーティストセレクション(SAS)2016」、国立新美術館、東京
2017年「個展 -Indoor landscape-」、CRISPY EGG Gallery、神奈川
2017年「VOCA2017」、上野の森美術館、東京
2018年「個展 -Play a role-」、創治朗、兵庫

デジタルでのイラスト作画環境が、2007年美大進学を機にイーゼル、キャンバス、豚毛に変化。以後キャンバスに油絵具で「絵画」をてがける。コピーアンドペースト的コラージュ、花や猫や友人などのスナップショットのトレース、ルーツ再考としての日本近代洋画オマージュなどの作風のうつろいを経て、現在は各作風のエッセンスをすべて織り込んだシュルレアリスティックな画面の構築、及び日本という東アジアの島国で今「油絵」をやってく事の意味と意義模索中。

推薦者

アーツ千代田 3331

[推薦者コメント]

石川県金沢市を拠点に活動する菊谷達史は、近年は日本の近代洋画の作品表現に注目し、それらを現代絵画に転化させることをテーマとして制作活動を行っている。油絵の濃厚なマチエールや独特の沈んだ色使いによる表現は重々しさを感じさせるが、そのモチーフは菊谷の現代的な視点を通して解釈され、再構成されており、どこかポップな印象を与える。そして作品を目前にした私たちは、画面上で同居する対照的な性質に倒錯し、不思議な作品世界へと引き込まれていく。絵画制作を通して、日本におけるかつての「洋画」に光をあてると同時に、独自の魅力的な世界を表出させる菊谷の取り組みを、ぜひこの機会にご覧いただきたい。