私の内側に生じる強い感情や無数の言葉から成る思いの先に、生まれてくる何か。
話し相手のような、ただそこにいてくれるような、そんな存在。
変わりゆく時代と人の間で、喜び、もがき、哀しみながら、この世界で生きている。
物事を知れば知るほど無力感でいっぱいになる時があり、
一方で、どのような状況にあっても絶たれることのない、人が生きることの強さを知り、心の奥は熱くなる。
矛盾する感覚の摩擦から生まれるエネルギーは、私の絵の源泉となる。
The more I get to know things in the world, the more often I feel helpless.
But, when I discover that human beings have that essential
vitality that will never be lost under any circumstances, my heart fills with courage and hope.
The « friction » caused by this contradictory sensation is my motivation to draw.
コバヤシ 麻衣子
Maiko Kobayashi
1977年 横浜生まれ
2008年 ノーザンブリア大学芸術社会科学部アートプラクティスコース修士課程修了
2022年 告白－profession－、ARTDYNE、東京
2022年 はじまりの在り処、表参道画廊、東京
2021年 親愛なる名のない街とあのときの君に、ギャラリー・パリオ、東京
2020年 POP UP、LIGHT HOUSE Gallery TOKYO、東京
2020年 Come on、Shun Art Gallery、上海（中国）
1977 Born in Yokohama
2008 M.A. Art Practice Course, Faculty of Arts and Social Sciences, Northumbria University
2022 profession, ARTDYNE, Tokyo
2022 The place where it all began, Omotesando Gallery, Tokyo
2021 Dear nameless city and you at that time, Gallery Pario, Tokyo
2020 POP UP, LIGHT HOUSE Gallery TOKYO, Tokyo
2020 Come on, Shun Art Gallery, 千代田区
[推薦者コメント]
コバヤシ麻衣子の作品は一見、わかりやすそうで謎に満ちている。画面には不可思議な生き物が描かれているのだが、愛らしい外見とは裏腹にどうも楽しそうではない。物憂げにうつむく生き物。こちらを見透かしてくるような眼。背景も常世のそれではないような気がする。 生と死、光と影、やわらかな辛辣さ。彼女はそれぞれ相対する事象を包み込み作品として昇華する。ぜひ皆様にコバヤシ作品の磁場を感じて欲しい。