金色に舞うDance in the Golden
主に野生動物をモチーフに立体作品を制作しています。作品制作全体を通じて”対話”ということを共通のコンセプトにし、それぞれ表現する造形に、空間的、時間的な緊張感や変化をテーマと共に感じる表現をしようとしています。この表現を可能にする最も適している素材として漆を使用しています。
I create three-dimensional artworks that mainly use wild animals as motifs. There is the common concept of “dialogue” throughout my entire artistic practice, giving each molding I express a spatial, temporal tension and transformation that I attempt to represent together with the theme. I use lacquer as the medium most suitable for realizing this form of expression.
加藤 萌
Moe Kato
1988年 埼玉生まれ
2014年 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了
2014年 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了
2021年 加藤 萌 漆芸展 -夢二を見ていた猫たち-、夢二生家記念館・少年山荘、岡山
2021年 開館30周年記念特別企画 片山康之×加藤萌「森のしずまる」、新見美術館、岡山
2020年 国際漆展・石川2020、石川県政記念しいのき迎賓館、石川
2019年 漆New wave in TOKYO漆芸作家7人展、平成記念美術館ギャラリー、東京
2019年 加藤 萌 漆芸展、ギャラリー田中、東京
1988 Born in Saitama
2014 Graduate School of Fine Arts, Tokyo University of the Arts, Department of Lacquer Art
2014 Graduate School of Fine Arts, Tokyo University of the Arts, Department of Lacquer Art
2021 Moe Kato Urushi Exhibition -Cats Watching Yumeji-, Yumeji Art Museum Yumeji Birthplace Memorial Museum Shonensanso, Okayama
2021 30th Anniversary Special Project Yasuyuki Katayama x Moe Kato, Niimi Art Museum, Okayama
2020 The Ishikawa International Urushi Exhibition 2020, Ishikawa Prefectural Government Memorial Shiinoki Guest House, Ishikawa
2019 Lacquer Art New wave in TOKYO Exhibition of 7 Lacquer Artists, Heisei Memorial Museum Gallery, Tokyo
2019 Moe Kato Urushi Exhibition, Gallery Tanaka, Tokyo
推薦者
Selector
高松市美術館 学芸員
Curator, Takamatsu Art Museum
[推薦者コメント]
磨き上げられた漆の艶やかな黒には、周りのものを吸い込んでしまうような深さがある。加藤が生み出す動物たちは、体が闇と溶け合っていて、夜闇から月明かりの下に姿を現した瞬間を思わせる。加藤は、岡山の山奥で自然の美しさと厳しさに触れながら制作をしているといい、漆という素材も温湿度など周囲の環境に気を配ることが重要なものであることから、その制作がいかに自然と深く関わりながらなされているかが分かるだろう。気高さすら感じる瞳を持つ動物たちの前に立つと、自然そのものと対峙しているような感覚を覚える。