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李 晶玉 / JongOk Ri

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Eden

※写真は参考作品です。

Ophelia

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Zero

※写真は参考作品です。

日々圖

※写真は参考作品です。

作家情報

李 晶玉

Photo by Takayuki Mishima

李 晶玉

1991年 東京生まれ
2017年 朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻修了
2016年「在日・現在・美術 Ⅱ」展 eitoeiko、東京
2016年「現在戦争画展」TAVgallery、東京
2017年 第6回都美セレクション展「境界を跨ぐと、」東京都美術館、東京
2018年 個展「神話#1」eitoeiko、東京
2018年 京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』京畿道美術館、京畿安山市(韓国)

李晶玉は在日朝鮮人3世という立場から、国家や民族に対する横断的、俯瞰的な視点を足がかりに制作を展開しています。朝鮮大学校美術科を卒業した李は、写実的な描写を作品制作に持ち込む一方、絵画というものが事物の表面でしかないことに意識を強く感じ、その裏面に潜む固定観念をあぶり出す試みを続けてきました。古典絵画からの構図の引用や象徴的なモチーフを用いてマジョリティの文脈や構造にアプローチをかけるような制作を展開し、近作では超虚構(メタフィクション)的な表現手法で現実と虚構の関係を作品化しています。

推薦者

毛利 嘉孝

社会学者/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授

[推薦者コメント]

李晶玉のことは、彼女が朝鮮大学校時代に参加した武蔵野美術大学との合同展を紹介する記事を読み、写真を見て気にはなっていたが、残念ながら実物を見る機会がなかった。その後、都心で作品の実物を見る機会を得て、息を飲んだ。写真では一種の「スーパーリアリズム」絵画に見えていたフラットな作品の背後に、東アジアの歴史から最近の人種をめぐる政治まで、複雑なレイヤーをもって繊細な筆致の描きこまれていることに衝撃を受けたのである。明滅するスクリーンが私たちを取り囲む現在、絵画に何ができるのか――李晶玉のプロジェクトはそれに対する一つの回答に思える。