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高山 登 / Noboru Takayama

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地下動物園ーSB1979-2018

©Noboru Takayama

高山は東京藝術大学在学中の1960年代末より作家活動を始め、枕木や鉄、ワックスなどの素材を用いて、ある場所を密接な空間へとつくりかえるインスタレーションを手がけてきました。展示空間や環境を深く考察したうえで行われるその造形は、今日まで一貫してゆるぎがありません。作品のテーマとして度々使用される「遊殺」とは、もともと陶芸の土作りの際に使われる「土殺し」という言葉から転用されており、高山は互いに与え、破壊する、自然と人間の関係性と重ね合わせています。国内外で数多くの展覧会、アートイベントに参加し、2005年から2011年まで東京藝術大学美術学部先端藝術表現科教授を務めました。現在は仙台に居住し、宮城大学の特任教授として教鞭をとりながら活動を行っています。

作家情報

高山 登

高山 登

造形作家
1944年 東京生まれ。1970年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。1990〜1991年、文部科学省在外研究員として、P.S1 Museum,international Stujio Artist,N.Y.Cにて制作を行う。高山登は、「枕木」や鉄、ワックスなど物質感の強い素材によって、特定の場所を緊密な空間に変容させるインスタレーション作品を制作し、日本の現代美術における重要な役割を果たしてきた。「もの派」の作家として論じられることも多く、展示空間や周囲の環境を深く考察したうえで行われるその造形は、1960年代末から今日まで一貫してゆるぎがない。宮城教育大学、東京藝術大学で長く教鞭をとる一方、地域に根ざした野外展の企画や参加を含む多彩な発表活動を通じて東北地方の美術を活性化させ、多くの後進を指導してきた。早くから内外の展覧会で作品を発表してきた高山の活動歴は膨大なものになるが、近年では、2010年「高山登展 ―300本の枕木 呼吸する空間―」(宮城県美術館)、2011年「高山登 遊殺-2011」(アートインスティチュート渋川 コンセプトスペース)、2017年「ジャパノラマ:1970年以降の日本のアート」(ポンピドー・センター・メッス)、2018年「高山登展」(KGCギャラリー(ロサンゼルス))など、精力的に活動を続けている。