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中村 太一 / Taichi Nakamura

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Rockn’Roll?

©Taichi Nakamura

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©Taichi Nakamura

作家情報

中村 太一

Photo by Keita Aikawa, ©Taichi Nakamura

中村 太一

1982年 神奈川生まれ
2008年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業
2016年「Paintings & Paperworks」、HARMAS GALLERY、東京
2016年「富士の山ビエンナーレ2016」、イケダビル、静岡
2017年「Under the sky if nowhere」、AYUMI GALLERY CAVE、東京
2018年「odd number」、HARMAS  GALLERY、東京
2018年「project N73」、東京オペラシティ アートギャラリー、東京

わたしの飼っている穴ウサギは生れながらに体毛を多くまとい地球のある場所、おもに高原などに生息する。謂わば本来なら完全なる生態系の流れの中に存在する。しかし人間はどうだろう洋服を身にまとい暑さにも弱ければ寒さにも弱い。人間は歪で妙な存在。なぜなら生態系の方程式を壊しながら繁栄してきたのだから。私はそんな人間の姿に愛しさを感じるし、これからもどうかその存在がありつづけることを信じている。自然の摂理を逸脱した方程式が人間だとするならば、わたしはこの人間達のいる風景を見つめてみたい。

推薦者

アーツ千代田 3331

[推薦者コメント]

とあるアートスクールで中村太一の個展に関わることになった。初めて作品を見た時、その独特な画風と生々しいエネルギーに感銘を受けた。素材のブラッシュストロークや感触が作品に残っており、常に新鮮に見える。作品から受け取る印象は、ある種の優しさであったり、おかしみであったり、目を背けたくなるような現実であったりと、中村の作品を一言で表すのはとても難しい。作家自身が置かれている環境や状況をありのまま受け入れ、それをストンと自身のドローイングに落とし込んでく様はあまりにもピュアな行為のように思えた。様々な情景は、中村の手にかかると詩情を伴う物語のように感じるのが不思議だ。また、画面に現れた不可思議なモチーフと世界観は、これまで見たことがないようであり、同時にどこかで見たことがあるような現代の風景だと感じる。現在オーストラリア在住で、新しい風景に日々インスパイアされている中村の、これからの活躍が大変楽しみである。