着膨れした男Kibukuteshitaotoko
人間の他の人間には測れない内面性や毒毒しさに興味があり、作品を製作しています。
人間は多かれ少なかれ自分を装い、社会と対面する事が少なからずあると思います。
今回出展した彼らは
幾重にも幾重にも自分以上に装う事で知らぬ間に膨れ上がってしまった"ガワ"とそれに気付けない様をカタチにしようと考え製作しました。
I am interested in the internality and poisonousness of human beings that cannot be measured by other human beings, and I am creating works.
I think that human beings more or less disguise themselves and face society more or less.
They who exhibited this time
I made it with the idea of giving shape to the "gawa" that unknowingly swelled by dressing more and more than myself and not noticing it.
臼田 貴斗
Takato Usuda
1995年 東京生まれ
2021年 東京藝術大学
2017年 子どもは誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ展、東京藝術大学、東京
1995 Born in Tokyo
2021 Tokyo university of art
2017 Every child is an artist. The question is whether you can still be an artist when you grow up. Pablo Picasso Exhibition, Tokyo university of art, Tokyo
推薦者
Selector
アーティスト
Artist
[推薦者コメント]
『着膨れした男、着膨れした女』
臼田貴斗
この作品は、人間の外見とその内面性の距離感、影響し合う関係という大きな主題に対して裏から仕掛けている。大理石を丹念に掘り出されたこの作品の形態は、外見の苦悩という単純なものではなく、外見の快楽を内面から貪ろうと湧き出ているようだ。また、鑑賞者はこの作品の人間たちを自身とすることや他者となることで「人間のかたち」の捉え方が変わる。美しく綺麗なものを鑑賞しようということを拒否し、あえて一見すると嫌悪感を抱く造形によって、鑑賞者に平易にかつ円滑に問いを投げる企ても機能している。それによって人間のかたちを再考させようというものだ。私は、この作品から人間の愛らしさを見た。