Neighbors / Tokyo
※写真は参考作品です。
Neighbors / Tokyo
※写真は参考作品です。
Building and Sky / Shanghai
※写真は参考作品です。
A Fitting Pattern
※写真は参考作品です。
Spatial Drawing
Photo by Ken Kato
※写真は参考作品です。
杉浦 藍
1982年 愛知生まれ
2007年 武蔵野美術大学大学院美術学科彫刻コース卒業
2016年「Neighborhood」、七月、上海(中国)
2017年「Lost in Materials」、Howl Space、台南(台湾)
2017年「A Fitting Pattern」、Book Site、台南(台湾)
2017年「通り過ぎて、ふと止まる」HAGISO、東京
2018年「Time」、草御殿 Ivy Palace、台北(台湾)
新しいものや情景との出会いが、始めうちは非日常だったとしても、時間を重ねることで日常へと変化する。それは自分と周りのものとの関係をどのように受け入れるかであり、その間には徐々に築かれている見えない繋がりが作られる。私は日常の中にある些細なものが、新たな何かになり得るという可能性を探す。それらの居場所や見え方を変えることで、自分と対象との関わりを非日常の中に置く。そしてそれらが忘れられないものになり得るとするならば、失わないように形を与え、誰かに伝えようと試みる。
[推薦者コメント]
肌に落ちる一本の髪や靴の中の小さな石ころに気づくとき、意外と(?)繊細な人の感覚というものに改めて気づく時がある。杉浦さんの作品は、放っておくと埃をかぶってしまいそうな些細な物事に対する感覚を誘起する。曖昧な記憶、やけにクリアな夢の中の出来事、頭のなかで時折果てしなく広がる妄想、そして目の間の現実世界。それらの断片が作品の中で綯い交ぜになり生じる‘ざらつき’のようなものは、取り除くべき異物・違和感としてではなく、常識や普通といったことに対する新たな見地としてユーモラスかつポジティブに提示されている。それは、私や私たちがある特定の主義や価値観、視点に凝り固まりそうになった時に一旦停止することの重要性を肌で感じさせてくれるものだと思う。