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鈴木 淳 / Atsushi Suzuki

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作家情報

鈴木 淳

鈴木 淳

1962年 北九州市生まれ
1987年 熊本大学理学部生物学科卒業
2012年 個展「なにもない、ということもない」福岡市美術館、福岡
2012年「パリに笑壷を運ぶ」パリ日本文化会館、パリ(フランス)
2013年「福岡現代美術クロニクル1970−2000」福岡県立美術館・福岡市美術館、福岡
2017年「誉のくまもと展」熊本市現代美術館、熊本
2018年「糸島芸農2018」第2レジデンスハウス・稲荷山、糸島(福岡)

私は、現代美術家として、場の見え方・考え方・人との関係性をずらしてゆく行為や日常との関係性を再構築する試みを、映像・写真・立体・絵画・パフォーマンスなど多種多様な表現で展開してきました。今回、私は、ずれ・余白・間といった無規定性を写真・映像・立体にした作品を展示します。それは日常風景にも潜んでいて、写真・映像によってそれを明らかにしようと思います。また、ささやかな介入・付加する行為による「そこにそこ」シリーズの記録を、写真作品として撮影したものも展示します。

推薦者

後小路 雅弘

九州大学大学院人文科学研究院教授

[推薦者コメント]

鈴木淳は、日常の中のささいなできごとに目を向け、そこにおかしみを見出す映像作品や、似顔絵を描くように樹木を描く「似木絵」、あるいは路傍のお地蔵さんに供えられた花に語り掛ける参加型のパフォーマンス、身の回りのありふれた素材をさりげなく用いるインスタレーションなどの作品で知られる。マッチョで圧倒的で感動的な美術ではなく、貧相でさりげなく、みるものを脱力させる作品は、生きることへのあたたかな思いに満ちて、どことなく切ない。