屋上エリア作家

Artists

BIEN / BIEN

屋上エリア

 

Growing Hollow

作家情報

BIEN

BIEN

1993年 東京生まれ
2017年「Reborn-Art Festival」石巻市、宮城
2017年「新芸術祭2017 : 150年の孤独」いわき、福島
2018年「WOOZY WIZARD」BLOCKHOUSE、東京
2018年「理由なき反抗」ワタリウム美術館、東京
2018年「変容する周辺 近郊、団地」 八潮団地、東京

1993年東京都生まれ、ドローイングを表現するアーティスト。ストリートカルチャーやアニメーションやフィギュアから影響を受けており、これらの文化の持つ様々な表現様式を受け継いだ抽象絵画制作やインスタレーションを展開。記号的な意味の解体と再構築を試みる。

推薦者

アーツ千代田 3331

[推薦者コメント]

BIENの作品に言葉はいらない。路上のアスファルトの凸凹、合板のキズや虫食い、何者かによって削られたそれらは、誰もがどこかで触れたことのある穴である。一見すると、表面がへこんだだけの溝でしかないが、しかし、表面しかないことの確かさを噛み締めることもできる。また、見方を変えれば内臓のなかのなか、その隠された裏側を露呈しているようでもある。正直なその穴は、触覚を伴うこどもの遊び場をそのまま持ってきたような無邪気さと奔放さ、荒さと必死さが共存する。誰もが触れたことすら簡単に忘れていくその穴は、一種の爆発的な状況のあらわれであり、閾値を超えた果ての姿なのである。屋上にはその一例として、不恰好なかたちのオブジェが鎮座する。輸送用のクレートのなかのスタイロフォームが開封を待ちきれずに変形し、モンスターの姿で召喚されている。