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寺江 圭一朗 / Keiichiro Terae

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石とラブレターとテレパシーとコントロール

無題(石)

無題(石)

無題(石)

作家情報

寺江 圭一朗

寺江 圭一朗

1981年 広島生まれ
2005年 大分大学大学院教育学研究科
2015年「第13回リヨンビエンナーレ ランデブー15」、institut d'art contemporain、リヨン(フランス)
2016年「OPEN STUDIO」、+100P、福岡
2017年「10元プロジェクト」、LP art space、重慶(中国)
2017年「Local Prospects4 -この隔たりを-」、三菱地所アルティアム、福岡
2018年「途中鏡子」GCA美術館、重慶(中国)

最近は、他者(人、もの、事)にどのように近づくかということが、美術史の歴史だったのではないかと考えています。対象に近づく仕方はいろいろあると思いますが、だからと言って、全く近づけない気もしていて、その不思議について考えることが芸術なんだろうと思います。

推薦者

後小路 雅弘

九州大学大学院人文科学研究院教授

[推薦者コメント]

寺江圭一朗は「愚か者」である。外国へ行って片言で「トイレ掃除をさせてください」と頼んで回る作品や、石を創る職人になり切った作品、中国に住んで、ホームレスの若者と親しくなっていく作品など彼の作品を見るといつも「馬鹿なことをしてるなあ」と思ってしまうのだ。中国には「愚公移山(愚か者が山を移す)」という故事があって、愚か者だけが山を動かすことができるとわたしは理解している。アーティストというのはこの「愚か者」のことだろう。寺江の射程は意外に遠く、そして深い。