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布施 琳太郎 / Rintaro Fuse

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地図と領土

※写真は参考作品です。

※写真は参考作品です。

明るい部屋、あるいはiPhone5

Photo by Naoki Takehisa

※写真は参考作品です。

作家情報

布施 琳太郎

布施 琳太郎

1994年 東京生まれ
2016年「iphone mural(iPhoneの洞窟壁画)」、BLOCK HOUSE、東京
2017年「新しい孤独」、コ本や、東京
2018年「秋山佑太+布施琳太郎『モデルルーム』」、SNOWCONTEMPORARY、東京
2018年「孤独の地図」、四谷未確認スタジオ、東京

新しい孤独を肯定するために活動を展開している。絵画や映像、中古物品などをモジュールとして組み合わせたインスタレーションの制作、同時代のアーティスト・クリエイターを扱う展覧会の企画を数多く発表。それらはiPhoneの発売以降の社会の分析と、フランス=スペインの洞窟壁画についての綿密な研究に基づいて構成される。

推薦者

遠藤 水城

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)代表/ヴィンコム現代美術センター芸術監督

[推薦者コメント]

布施琳太郎(1994年生まれ、東京在住)は、様々なメディウムを使用するアーティストである。作品の制作のみならず展覧会の企画なども行なっているが、そこにあるのは小器用な才能などではなく、何をやってもやることは一つである、というある種の断念を織り込んだ抜けの良い覚悟である。現時点で彼の諸活動の全てが東京芸術大学の在学中になされているという点も見逃せない。驚嘆すべき落ち着きを持った高校生棋士・藤井聡太に顕著だが、情報技術によって「成熟」に至る過程が変質している(おっさんたちの方が怖ろしいまでに子供、というケースが一方で浮上する)。もはや人生の到達点を先送りしている猶予はない。どこにも安定した基盤はなく、何かを自明視することはリスクでしかない。彼の芸術実践はそのような現実に即したものだ。対象の認識過程と、作品の制作過程、そして作品鑑賞の過程は、重複するものとして捉えられ、それに沿った複合的なシステムのみが提案されている。