弊社は、横浜を拠点とする創業1874年の塗装屋です。創業者の志田勘三郎は、日本の先駆的なペインターである町田辰五郎に師事し、日本初のペンキ塗装工事と云われる横浜応接所の塗装を経験したことから、生涯をペンキ塗装に捧げました。現在は志田英治が代表を務めます。
現在の弊社の主な業務は、経年劣化した外壁を新たに塗料で塗り替えるのではなく、長年その場所に存在するからこそ現れる雨染みや傷、汚れなどの経年劣化の風合いは美しいという考えのもと、その風合いを描画技術によって再現する特殊塗装をおこなっています。そしてその傍ら建物の外壁塗膜を剥がし収集する活動をおこなっています。
Shida Toso is a painting company based in Yokohama, Japan, established in 1874, Painter. The founder, Kanzaburo Shida, studied under Tatsugoro Machida, a pioneer painter in Japan. He dedicated his life to painting after experiencing the painting of the Treaty house in Yokohama, which is considered the first paint job in Japan. Eiji Shida is now the sixth generation in the company, and has begun special painting techniques that use paint to reproduce the texture of rain stains, scratches, dirt, and other age-related deterioration on exterior walls. In addition, he also collects and removes the exterior paint coating from buildings.
志田塗装
SHIDA TOSO
1946年 志田英治 横浜生まれ
2022年 そして、初めに戻る、アズマテイプロジェクト、横浜
2022年 art cocoon みらい 塗装工事、art cocoon みらい、長野
2022年 「MOTアニュアル2022」の大久保ありの展示空間の塗装工事、東京都現代美術館、東京
2022年 志田塗装 虚実の皮膜、アズマテイプロジェクト、横浜
1946 Born in Yokohama
2022 And then, return to beginning, AZUMATEI PROJECT, Yokohama
2022 Painting work for art cocoon mirai, art cocoon mirai, Nagano
2022 Painting work for the exhibition space of Ari Okubo in MOT Annual 2022, Museum of Contemporary Art Tokyo, Tokyo
2022 Shida Toso - "Kyojitsu Himaku", AZUMATEI PROJECT, Yokohama
推薦者
Selector
BankART1929代表／アーティスト
Director of BankART1929, Artist
[推薦者コメント]
「志田塗装」は、横浜を拠点とする1874年創業の塗装屋であるという。横浜開港が1859年だから、それから間も無くの頃ということのようだ。「志田塗装」の初めての展覧会「志田塗装─虚実の皮膜」展は、今年の初め頃、横浜は伊勢佐木町に建つ古くて渋い雑居ビルにあるアーティストランのオルタナティブスペース「アズマテイプロジェクト」で開催され好評を博した。そしてこの展覧会を機に早速、東京都現代美術館のMOTアニュアル2022の展示に「塗装協力」する、という仕事を受注したのだそうだ。このように、虚実の皮膜を描き、引き剥がし、体現する志田塗装が今後どこに向かっていくのか、その動向を引き続き見守っていきたい。