繭の骨格Skeletal Structure of Cocoon
その場所で、日々の自然現象や、不定形のものが人の顔や動物に見えるパレイドリア現象など、日常で見えているものと見えていないものについて知覚を考察し、木彫やドローイングを用いてその形態を制作し作品としている。
At that place, I consider perceptions of visible and invisible things in everyday life, such as natural phenomena and the Pareidolia (is amorphous things look like human faces and animals), and I create these forms using wood carvings and drawings.
木村 有貴子
Yukiko Kimura
1978年 神奈川生まれ
2005年 東京芸術大学大学院修了
2019年 思慮と形態、THRASH ZONE MB、横浜
2018年 時、ATELIER・K、横浜
2017年 Showcase Gallery、横浜市民ギャラリーあざみ野、横浜
2016年 kumagusuku「attraction / アトラクション」、Site-A Gallery、横浜
2016年 黄金町バザール2016、ハツネウィング、ミニレジデンス、横浜
1978 Born in Kanagawa
2005 Graduated from Graduate School of Fine Arts, Tokyo University of the Arts.
2019 Thoughtful and form, THRASH ZONE MB, Yokohama
2018 Time, ATELIER・K, Yokohama
2017 Showcase Gallery, Yokohama Civic Art Gallery Azamino, Yokohama
2016 kumagusuku [attraction] , Site-A Gallery, Yokohama
2016 Koganecho Bazaar 2016, Hatsune wing, Mini residence, Yokohama
推薦者
Selector
BankART1929代表/アーティスト
Director of BankART1929, Artist
[推薦者コメント]
木村有貴子はかつて横浜の港の先端にあった集合アトリエであるハンマーヘッドスタジオに入居していた。そこでは鑿と玄翁を握りしめた木村が黙々と巨木と対面しており、訪れるといつも笑顔で迎えてくれる。その床は削り出された木片で覆われ、芳醇なアロマのような香りを放っていた。一本の木から見出され彫り起こされた形態は、木の硬い質感をともないながらも、けむりのように捉えどころなく流れるようにしなやかで、それはどこか木村本人を抽象化したようでもあった。また営業中の店舗で行われた展示「思慮と形態」では、スケルトンの荒々しいコンクリートの壁面や床面に直にドローイングが施され、その上に設置された木彫作品はその壁面と一体化した不思議な生物のようであった。木村の手から紡ぎ出された線は、平面であっても立体であってもたおやかで力強くここちよい。